凪茨利き小説2021冬

【R18_3】翻弄lover

R18「ねぇ、茨。誕生日はなにが欲しい?」凪砂の誕生日だった十月二十七日から一週間後のこと。副所長室で茨がパソコンに向かって仕事をしている中、ソファーに座りながら本を読んでいた凪砂がそう問いかけた。「なにが、と言われましても。自分は閣下が変…

【R18_2】そだつ恋

R18 そっと手を握る。 移動中のバスで、隣に座る茨の手の温度が交わっていった。 それだけで幸せになる、凪砂は小さく息を吐いた。 ずっと隠していた想いを茨に伝えた。茨は応えてくれた。でも茨は恋がわからないという。恋をしたことがないらしい。 …

【C4】素直になれない君へ

十一月十四日、早朝。日付を跨いだ瞬間に自身の端末が鳴り響き誰かと思えば電話の向こうからそれはもう元気な声で『誕生日おめでとう、茨!このぼくが一番にお祝いしてあげたね!』と日和からの電話に始まり次々とお祝いのメッセージが届いていた。そして今朝…

【C3】ほんとうのこころ

ジュンと日和が付き合っています(CPなし)「茨、きれい」「そうでありますな」 風が冷たい。凩こがらしの吹く公園で閣下はしゃがんで拾い物をしている。天下の乱凪砂がなにをしているかというと、どんぐりひろい。幼児とおなじである。そんな無価値なもの…

【C2】叶うなら変わらぬ愛を

観葉少女パロになります。苦手な方は自衛お願いします。(設定だけをお借りした感じです。ふんわりと楽しんでいただけると幸いです。)凪砂:人間茨:観葉少年「凪砂、これが私のコレクションだ。」まだ凪砂の自我がない頃、父に連れられて来た大きな倉庫。そ…

【C1】それから二人はキスをした。

「茨、これを」 そう言って凪砂から渡されたスカイブルーの上品な小さい箱。所謂、結婚を誓い合った仲の男が女に送る特別な箱。場所は夜景の見える高級ホテルの最上階にあるレストラン。――そして今日はスカイブルーを突き出された男、七種茨の18歳の誕生…

【B3】時間と場所と愛情を君に

「……茨、誕生日当日の予定、教えて貰えないかな?」 事務所のスタッフブログをタブレットで確認していた茨は凪砂の問いかけに顔を上げ、少し間をおいてから首を傾げる。「誕生日……?」「……自分の誕生日、忘れちゃった?」「あぁ! 確認しますので、少…

【B2】秋風

Eveはおそらく付き合ってます 左右は考えていません。数年後の時間軸七種茨という男に物欲はあるのか。それが私のここ数日の悩み。ずっと頭を抱えている。というのも、私たちがいわゆる恋人というものに変化して数年が経過し、プレゼントもいろいろなもの…

【B1】何よりもあなたが

凪茨しか出てこないです。ラブラブしてます。11月14日、23時頃。今年の俺の誕生日が終わろうとしている。今日は誕生日イベントだけで一日潰れた気がする。でも、まだ一つだけ重大イベントが残ってる「茨」声をかけられ、そちらを向く。閣下が少し困った…

【A3】涙の重さ、三百グラム。

概要:後始末をする七種茨の話です。諸注意:乱凪砂が死にます。 そういうモノがあることを、知識としては知っていた。「……ねえ、茨。三百グラムってどれぐらいだろう」「三百グラムですか? そうですね……、市販の板チョコが一枚五十グラムなので、六枚…

【A2】unbirthday  presents

茨への誕生日プレゼントに悩む凪砂と、相談に乗ってあげるジュンと日和の話 七種茨、身長172センチメートル、体重60キログラム、血液型はA型で、誕生日は11月14日。 そう、11月14日。 二週間後である。「……わりとまだ余裕あると思うんすけ…