【A3】涙の重さ、三百グラム。
概要:後始末をする七種茨の話です。諸注意:乱凪砂が死にます。 そういうモノがあることを、知識としては知っていた。「……ねえ、茨。三百グラムってどれぐらいだろう」「三百グラムですか? そうですね……、市販の板チョコが一枚五十グラムなので、六枚…
凪茨利き小説2021冬グループA(2011)
【A2】unbirthday presents
茨への誕生日プレゼントに悩む凪砂と、相談に乗ってあげるジュンと日和の話 七種茨、身長172センチメートル、体重60キログラム、血液型はA型で、誕生日は11月14日。 そう、11月14日。 二週間後である。「……わりとまだ余裕あると思うんすけ…
凪茨利き小説2021冬グループA(2011)
【A1】ぐちゃぐちゃな程が丁度いい
※凪茨利き小説企画となっていますので内容は凪茨ですが、ジュンが当て馬的なキャラとなっていますがご了承ください。閣下から、アンクレットを貰った。どうやら足首を華やかに見せるための、装飾品らしい。冗談で「昔は奴隷とかに使っていたらしいですよ」な…
凪茨利き小説2021冬グループA(2011)
【A0】心の熱
「今日のシチューもおいしいね、茨」
「……おくちにあってよかったです!」
いまのは素の茨の笑顔。
そのほんとうに喜んだ笑顔が好きだった。茨は大体演技をしていて、仮面いつわりをつけて人とかかわっている。私だってそう。傍にいることによって、だんだん演技ではないところの茨を知るようになって、それが特別なことだって気づき始めた。それが愛おしかった。云ってしまえば仮面と鎧を外すことがなくなる気がして、伝えずにいる。
凪茨利き小説2021冬グループA(2011)